六甲の社会奉仕

六甲学院の社会奉仕活動とは何なのでしょうか。社会奉仕副委員長の鈴木くんと庄くんに語ってもらいました。


インタビュアー(以下I):本日はよろしくお願いします。

鈴木・庄:よろしくお願いします。

I:まず、単刀直入に聞きますが六甲の社会奉仕って何ですか?

鈴木:まず、社会奉仕とは読んで字のごとく「社会」に「奉仕」する委員会です。六甲には生徒に社会奉仕を促すために社会奉仕委員会が設置されています。

庄:自分にとって社会奉仕とは何かと問われると、たぶん来世になってもするような、そんなものだと思います。

I:なるほど。ありがとうございます。次の質問なのですが、社会奉仕のある意味って何でしょうか?

鈴木:難しい質問ですね(笑)。やっぱり世界には戦争とか災害がありふれています。もちろんそれらに苦しんでいる方もいます。私たちは普段関係ないことのように思いがちですが、結局自分たちが知らなくてもそういう問題は存在するわけです。なので少しでもその人たちの役に立つこと。それが大切なことなんじゃないかなと思います。

庄:やっぱり自分たちで生まれるところって選べないわけじゃないですか。だからこそたまたま恵まれたところに生まれた私たちが奉仕するべきなんじゃないかなと思います。

I:やはり自分たちは恵まれているからこそ社会に奉仕するべきだということですね。

庄:そうですね。

I:ありがとうございます。ちなみに社会奉仕活動にはたとえばどんな活動があるんですか?

鈴木:めちゃくちゃありますね(笑)まず代表的なところから挙げるとインド募金でしょうか。毎月中1から高3まで200円を目安にインド東北部のダンバードにある様々な人々の社会復帰を支えたりしているダミアン社会福祉センターに募金をする制度です。

庄:あとはあしなが募金とかもしてますね。親を亡くした学生に返済不要の大学へ行くための奨学金を寄付する募金です。街頭募金も行っています。

鈴木:六甲の敷地内だけではなく校外まで清掃活動を行ったりもしますし、岩やっこってのもあります。これは放課後に小1から小4までの子に勉強を教えたり一緒に遊んだりするものですね。実は今日(9/04)の放課後も行きます(笑)

I:地域密着みたいなこともしてるんですね。

庄:はい。地域密着といえばほかにもカトリック教会で毎週土曜日に地域の小学生と一緒にあそんだりもしてますよ。

I:いいですね。先ほどインド募金について触れていただいたのですがなんで集金にはせずに募金にしているのですか?寄付が目的なら集金でもいいのでは...という声も多少はあるとは思うのですが...

庄:確かにそうですね。僕も寄付するという点では集金にしていたほうが寄付額は大きくなると思います。でも、これはインドに寄付するだけが目的なんじゃなく六甲生の自主性や「Man for others」(他者のために)という精神が試されていると思います。

鈴木:出す気持ちがあくまでも大切なのだと思います。自分の身を削ることに慣れてきたらほかの街頭募金とかにも募金してくれると思いますし。あと初代校長先生が言っていたように「ケチな人間になるな」っていうことも重要だと思います。

I:確かにそうですね。インド募金はあくまで寄付先のためだけではなく自分たち自身のためっていうこともあるということですね。

鈴木:社会奉仕活動は基本的に自分たちを律するっていう意味でも行われてますね。

I:なるほど。社会奉仕というと相手のためだけにするように思われるのですが意外ですね。ありがとうございます。最後になるのですが何か一言いただけますか?

鈴木:「奉仕とはお金に余裕がある人がするというものじゃなく、心に余裕があるものがすること」ですね。

I:かっこいいですね。庄さんはどうですか?

庄:本当に大切なことをわかる人に、ケチじゃないような人になってほしいなと思います。

I:それは六甲生に向けてのメッセージですか?

庄:そうですね。

I:ありがとうございます。本日はお忙しい中ありがとうございました。

鈴木・庄:ありがとうございました。